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2017年1月 2日 (月)

なりきりの達人 【書籍】ピカソになりきった男

ギィ・リブ(Guy Ribes)
1948年フランス生まれ。
1984年から本格的に贋作を始め、2005年に逮捕。
有罪判決で2010年に禁固4年、執行猶予3年、
1年間の保護観察付き処分の刑を受ける。
また、
映画『ルノワール 陽だまりの裸婦』では、
スタッフとして絵の制作と、
ルノワール役のミシェル・ブーケが絵を描くときの手の役で協力。

スタントマン、ですね。
この映画、わたしも観ましたが、まさか
なりきりの達人をスタントマンに使い、そこまで作り込んだものだったとは。
2013/10/13ちゃっぷん♪『絵画の映画と映画の絵画』

彼が実際に“ルノワール”を描いているシーンが「日本版予告編」で見られます。
https://youtu.be/7h5fpyzNBl8

役者も、言わば、なりきり道を歩む人たちですが、
贋作家ギィ・リブのなりきりぶりに、
ルノワールを演じたミシェル・ブーケは何を思ったか。

“ピカソ自身は二十秒で描いたものだが、その二十秒には実際、彼の才能に加えて、何年もの仕事と体験が踏まれていた。それと同じようにいいものを作るには、その動き、方向、手の速さまで理解しなければならなかった。
(略)
あの何年かの訓練で、俺の手はある意味、自由に動くようになっていた。なぜなら贋作で成功するには、手は完全に柔らかく、軽くなければならないからだ。巨匠たちと競うという大きな仕事をすると、現実として画家を萎縮させ、手が重くなる危険がある。”

(pp.132-133)

手は、大事ですね。

“人は世界最高のテクニックを持つことはできるが――それも非常にレベルの高いもの――、しかし、それだけでいい贋作を作るには決して十分とは言えない。
(略)
魂を絵に固定することこそ、いちばん難しい。それこそ、見る人の心に感動を生み出すものだ。ところで、絵に魂を与えるために、俺はまさにテクニックを忘れなければならなかった。資料を調べ、探求の段階で積み上げた知識もすべて、忘れなければならなかった。”

(pp.133-134)

最終的になりきるために、それまでやってきたことを忘れる。
たしかに、ピカソ自身が絵を描くとき、
ピカソについて資料を調べ、探求するということはないだろうから、
ピカソになるには、そういう経験が邪魔になるということでしょうか。

ホンモノの贋作者による告白。
一気に読めてしまう、面白い本です。

著者 ギィ・リブ (Guy Ribes)
出版社 キノブックス (2016/08/13)
¥1,728
Amazon.co.jp

ちゃっぷん♪

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